「ゆりかご」預けられた男性の思い伝える KABでドキュメンタリー

堀越理菜

 熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」に幼いころ、預けられた宮津航一さんの思いを伝えるドキュメンタリー「告白、そして僕は~ゆりかごに預けられて~」を熊本朝日放送(KAB)が製作した。放送は22日午後4時半から。放送後にユーチューブでも配信予定。

 預けられた当事者として思いを伝える使命を感じるという宮津さんの17~18歳の姿に密着。宮津家で愛情を注がれて過ごす様子などを映した。KABでは3月にも、宮津さんのドキュメンタリーを放送し、大きな反響があった。今回は、一歩を踏み出したその後の宮津さんの姿も伝えている。過去にゆりかごに子を預け入れた経験のある女性や病院関係者にも取材したという。

 ディレクターとナレーションを務めた柴田理美アナウンサーは「どうすれば航一さんの思いが届くか考えてきた。見た方には、告白し、その先に向かう彼を応援する1人になってほしいし、ゆりかごがあったから今の自分がいるという人がいることを知ってほしい」と話した。

 朝日新聞とKABは、ゆりかごや内密出産をテーマに記者らが語り合う「記者サロン」を開催し、6月9日午後7時に動画を配信する予定。(堀越理菜)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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