「わかやまポンチ」である三つの条件 土産からコースのデザートまで

大蔦幸

 梅の生産量が日本一の和歌山県(2020年農林水産統計)。ミカン、桃、柿、ハッサクなど様々な果物が育つフルーツ王国でもある。ご当地スイーツ「わかやまポンチ」が最近、人気だ。どんな「ポンチ」?

 ①県産梅の加工品等を使う②一つ以上、県産の果物を使う③果物が県産品であると示す――が「わかやまポンチ」である条件。これさえ満たせば、ゼリーでもケーキでも名乗れる。09年、県と地元飲食店が協力し、果物と梅の魅力をPRしようと始まった。今や県外を含め、72店が登録する。コース料理のデザートで出されたり、お土産として売られたり、様々な広がりを見せ、店ごとに違う「ポンチ」が提供される。県では、21年に「#わたしのわかやまポンチ」と題し、インスタグラムでオリジナルポンチを投稿してもらうコンテストも行った。

 「県内外の人に和歌山が食の宝庫だということを、再確認してもらえたらうれしいです」と県食品流通課の戸瀬憲人さん(34)。

 全国わかやまポンチ協会総裁で、和歌山市内でバー「サウスウエストカフェ」を営む小山よしおさん(54)は、フローズンのミカンをベースに、イチゴや柿など季節の果物を山盛りにのせた「わかやまポンチ」を提供する。シャリシャリしたフローズンミカンの口当たりがよく、甘さも控えめ。イチゴ、柿、ブドウ、ミカンにキウイ、7種類ほどの果物を順番に口に入れる。多くが県産だ。

 「こんなにたくさんのフルーツを一度に食べられるなんて、とてもぜいたくでしょう」と小山さん。(大蔦幸)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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