皇后さまは11日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、繭を初めて収穫する「初繭搔(か)き」を行った。皇后さまは「わたあめみたい」などと語りながら、「蔟(まぶし)」と呼ばれる器具から繭を丁寧に外した。順調に育ったことを喜んでいる様子で、作業にあたった主任らを「大変でしょう」とねぎらったという。
皇室の伝統行事「養蚕」は明治以降、歴代皇后が継承し、約150年続いてきた。皇后さまは2020年から取り組んでいる。
今年は5月11日に「御養蚕始(はじめ)の儀」に臨み、豊作を祈る神事のあと、孵化(ふか)したばかりの蚕に初めて桑を与える「掃立(はきた)て」の作業をした。同月19日には天皇陛下とともに蚕に桑の葉を与える「御給桑(きゅうそう)」を、今月1日には長女愛子さまも加わってご一家で、御給桑と、繭作り用の器具である蔟に蚕を移す「上蔟(じょうぞく)」も行った。
皇后さまは小学校時代に生物…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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