2022年6月29日発生の大分・別府市で起きたひき逃げ死亡事故、大分県警が男の行方を追う
「これは、ただのひき逃げじゃない。凶器を車に換えただけで、完全な『殺人』だ」
昨年6月に大分県別府市で発生した死亡ひき逃げ事故で、亡くなった大学生の男性(当時19)の父親は今年9月21日、県警別府署で報道陣の取材に応じ、こう力を込めた。
父親らはこの日、中型バイクと原付きの計2台に追突しながらその場を逃げた疑いがある八田與一容疑者(27)に対する罪名について、道路交通法の「救護義務違反」から殺人などに変えるよう求める告訴状を県警に提出していた。
なぜ遺族はこの事故が「完全な殺人」であると主張しているのか。
一方の県警はなぜ、公訴時効が7年と短い「救護義務違反」容疑で八田容疑者を追っているのか。
その理由は事故に至る経緯にある。
事故は昨年6月29日午後7時45分ごろに発生した。交差点で信号待ちをしていた原付きと中型バイクに軽乗用車が追突。2台は40~60メートルほどはね飛ばされ、原付きに乗っていた大学生の男性が死亡、中型バイクの大学生の男性も軽傷を負った。
八田容疑者は軽乗用車を運転していたとされるが、事故直後に裸足で逃走し、その後の行方はわかっていない。
中型バイクの大学生は死亡した学生の同級生で、現場から約400メートル離れたショッピングモールからの移動中に事故に遭った。
事故の数分前「何見てんだよ」
モールを出発したのは事故の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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