『#父親のモヤモヤ』
「イクメン」が新語・流行語大賞のトップ10入りを果たしてから10年が経ちました。言葉は広まり、男性育児の推進にも一役買いましたが、否定的な受け止めも目立ちます。当の父親にとっては、仕事と子育ての両立に葛藤する中、響きの軽さなどから敬遠されています。育児や家事の偏りに苦しむ母親からは、特別視に対する反発を招きがちです。こうした「『イクメン』ぎらい」の社会に対し、提唱者の1人である東レ経営研究所特別研究員、渥美由喜さんは、三つのことを伝えたいと言います。(朝日新聞記者・高橋健次郎) 【マンガ】「パパはッ、圧倒的に役に立たない」赤ちゃん目線で描く「イクメン」 その真意は…ラストに共感 【#父親のモヤモヤが書籍になります】
昨年6月に始まった連載「#父親のモヤモヤ」が『妻に言えない夫の本音 仕事と子育てをめぐる葛藤の正体』というタイトルで、朝日新書(朝日新聞出版)から10月13日に発売されます。「イクメン」の誕生から10年。男性の育児が促される一方、葛藤を打ち明けられずに孤立する父親たち。直面する困難を検証し、子育てがしやすい社会のあり方を考える一冊です。詳細はhttps://amzn.to/2RhxPxw。
ポジティブな変化、大きかった
10月19日は、10(トウサン=父さん)、19(イクジ=育児)の語呂合わせで、「イクメンの日」とされます。『妻に言えない夫の本音』刊行にあわせ、「イクメン」を通じて、父親の子育ての現在地を考えます。 高橋:「イクメン」という言葉の提唱者の1人とされています。2010年には『イクメンで行こう!』(日本経済新聞出版社)を出版されました。 渥美:子育てをする男性と言えば、かつては「恐妻家」などと言われていました。僕は二児の父親です。育休中、息子と公園に行くと、「失業中ですか?」と聞かれたこともあります。男性育児に対するネガティブな見方を変えなければと思っていました。 ポジティブな言い方として、2006年から講演などで、本格的に使い始めました。当時の厚生労働省調査によると、若年独身女性が結婚相手に求める条件は、「家事・育児に対する能力・姿勢」が「容姿・容貌(ようぼう)」よりも4倍以上高かったので、「『イケメン』より『イクメン』」と言ってきました。 この10年で子育てをする男性が増えたのは確かで、基本的にはポジティブな変化が大きいと思っています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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