米軍にイランのイスラム革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害され、両国の軍事衝突が懸念される中、戦争反対を訴えるデモが6日夜、在日米大使館(東京都港区)前と首相官邸前であり、60人以上が参加した。
武器の取引反対を訴える市民団体「武器取引反対ネットワーク」がネットなどで呼びかけた。参加した人々は「#No War with Iran」「イランに平和を」などと書かれたプラカードを掲げながら米国の武力行使を非難。日本政府が昨年末に閣議決定した自衛隊の中東派遣などにも抗議した。
埼玉県八潮市の寺尾光身さん(84)は、「米国とイランだけではなく、日本にも大きく関わる問題だ。何としても戦争に発展させてはならない」と訴えた。
高村薫さんらが非難声明
作家の高村薫さんら日本の7人の知識人でつくる「世界平和アピール七人委員会」は6日、米軍によるイランのイスラム革命防衛隊司令官の殺害を非難する声明を発表した。
声明は、米イランの緊張が高まっていることについて「日本政府は、直ちに米国に完全な自制を促すべきである」とし、昨年末に閣議決定された自衛隊の中東派遣について「米国に与(くみ)するものとみなされてもしかたがない」「自衛隊を危険地域の周辺に派遣させるべきでない」と求めた。
委員会は1955年、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士らが結成。平和問題に関する意見表明を続けている。(青木美希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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