山田暢史 森下友貴
埼玉県警浦和署は19日、さいたま市浦和区の男性(72)が約4400万円の詐欺被害に遭ったと発表した。ウェブの利用者のパソコン画面に「ウイルスに感染しました」といった警告文を表示し、焦らせ、問題解決を手伝うとウソをついてだます「サポート詐欺」と呼ばれる手口で、県警が注意を呼びかけている。
被害があったのは3月中旬。男性が自宅のパソコンでウェブ検索していると、ブザー音が鳴り、「ウイルス感染しました」という警告が表示された。男性が画面上に出てきた電話番号に連絡すると、パソコン関連会社員を装う人物から「ハッキングされているので口座のお金が危ない」と脅され、別の口座に振り込むよう提案された。男性は5日間で20回にわたり、指定された口座に約4400万円を振り込んだ。やり取りの中で、相手はパソコンの遠隔操作もしたという。
サポート詐欺は近年急増中だ。ウイルス感染などを解決する報酬名目で、現金を求める手口が多い。県警はそうした表示が出たら電話番号を無視し、パソコンを再起動するか、警察に通報するよう求めている。(山田暢史、森下友貴)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment