黙秘権を行使したのに、横浜地検の検察官から21日間、計約56時間にわたって侮辱的な取り調べを受けた――。犯人隠避教唆罪で有罪が確定した元弁護士がそう訴え、国に賠償を求めた訴訟で18日、取り調べの映像が東京地裁の法廷で上映された。
映像は計約13分間、法廷のモニターに映し出された。取り調べの適正化のために導入された録音・録画が、こうした形で使われるのは異例だ。
「公判で色んな人に迷惑かけたと(中略)、泣きながら言うしかねえんだよ」
小さな部屋で机を挟んで座る男性に、男性検察官が迫る。黙り続ける男性に「黙秘権の行使なの?」などと話す検察官の声だけが響く。
取り調べ室に響く検察官の声 「うっとうしいだけ」
男性がトイレから戻ると「『…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル