茨城県の常磐自動車道でのあおり運転事件を巡り、ネット上で「ガラケー女」とデマを流され名誉を傷つけられたとして、会社経営の女性から慰謝料を求める訴訟を起こされた愛知県豊田市の原田隆司市議(57)が29日、自身のフェイスブックに動画を投稿した。「軽率な画像のシェアで被害を受けた女性に大変なご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げたい」と頭を下げ、謝罪した。
訴状によると、原田市議は自らのフェイスブックに、事件とは無関係の女性と加害者の男の写真を容疑者として掲載。「早く逮捕されるよう拡散お願いします」などと書き込み、慰謝料100万円を求められている。原田市議によると、書き込みはすでに削除したという。
動画は6分37秒で、原田市議は「私も報道を受けて、たくさんの方からいろいろな意見を受けた。女性は私よりも多くの方から厳しい意見を受けられたのではと、身にしみて感じている」と釈明。女性への補償について「相手方と話をしてしっかりした対応を進めさせていただきたい」と述べた。
常磐自動車道での事件では、無関係の女性が「傷害容疑で指名手配された男の車に同乗していたガラケー女」という誤情報がネットで拡散していた。(小山裕一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル