働く人の誰もが巻き込まれる可能性があるのがパワハラだ。4月からは、大企業だけでなく中小企業でも職場のパワハラ防止策をとることが義務づけられたが、パワハラ根絶の道のりは険しい。ハラスメントの相談窓口を運営する事業者に寄せられた電話通報の内容から、いまも起きているパワハラの実態を探った。
一昨年の秋。ある企業で全社を挙げた大型イベントが企画されていた。
応援に駆り出された管理部門側は、イベント期間中に1人ずつが出社して業務を手伝うようにシフトを調整していた。
ところが、イベントの責任者から突然呼びつけられ、怒鳴られた。
「このイベントはお祭りだ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル