「コロナとインフル同時流行」 東京都の対策会議、専門家が注意喚起

太田原奈都乃

 東京都の感染症対策連絡会議が14日、都庁であり、専門家から新型コロナウイルスインフルエンザの同時流行が報告された。都内の学校では学年閉鎖などが相次いでおり、専門家は「若い世代から上の世代に感染が広がっていくと懸念される」と注意を呼びかける。

 都が同日、直近(4~10日)の感染状況を発表した。新型コロナの定点医療機関あたりの患者報告数は16・36人(前週17・01人)で、「第8波」のピークだった昨年12月の19・78人に近づいている。新型コロナは、417の医療機関から計6824人の患者報告があった。

 インフルエンザは5・95人(前週2・95人)で、流行開始の目安(1・0人)を大きく超えた。417の医療機関から、報告があった患者数は計2481人。

 都によると、インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行するが、そこから外れたこの時期としては異例の患者報告数となっている。4~10日、インフルエンザによる都内公立学校の学年閉鎖や学級閉鎖は、計53校にのぼるという。

     ◇

 都は、10月以降の新型コロナ医療体制方針を発表。高齢者や妊婦向けの宿泊療養施設の確保、保健所による入院調整などを9月末で終える一方、患者向けの相談窓口「都新型コロナ相談センター」(0120・670・440)は10月以降も継続する。(太田原奈都乃)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment