新型コロナウイルスの感染拡大で、自粛の続いた音楽界。各地でオーケストラが再始動する中、京都市交響楽団の広上淳一・常任指揮者兼芸術顧問は「どんな形であっても音楽を続ける。コロナには屈しない」との思いを強くする。
拡大する京都市交響楽団の広上淳一・常任指揮者。約5カ月ぶりに聴衆を入れて開かれた公演を訪れた=2020年7月5日午後3時53分、京都市、富岡万葉撮影
およそ5カ月ぶりに聴衆の前に
京響が動き出したのは今月3日。京都市の呉竹文化センターでの室内楽公演だった。聴衆を入れるのは約5カ月ぶりで、舞台上では約2メートルの距離をとった。15日までに計5回の室内楽公演を無料で開催。合わせて1千人を超える申し込みがあったが、客席は1公演100人までに抑えた。
拡大する約5カ月ぶりに聴衆を入れて公演を行った京都市交響楽団。アリューの木管五重奏曲ハ長調などを披露した
5日は、右京ふれあい文化会館で5~8人の楽団員がアリューの木管五重奏曲など4曲を披露した。
拡大する少人数で室内楽を奏でる京都市交響楽団のメンバーたち
「3密」を避けるため、各地の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル