東京都世田谷区役所の建て替え1期工事が、当初の計画から最大で8カ月遅れる見通しとなった。施工する大手ゼネコン「大成建設」は9日、今後の工事の見通しなどをまとめた報告書を区に提出。3期まである工事全体も、2027年10月の完了予定からずれこむ恐れが出ており、区はさらに詳細な説明を求める考えだ。
「遅れは弊社の落ち度。(区が被る)損害についても、真摯(しんし)に対応する」
5月30日午後、世田谷区役所で開かれた臨時会見。大成建設の幹部4人が、頭を下げた。
昨年12月にも、新型コロナウイルスの影響による作業員不足などを理由に、2カ月遅れるとの見通しを公表したばかり。幹部らは渋い表情を浮かべながら、記者の質問に答えた。
区役所の建て替え工事は、現在の「第一庁舎」「第二庁舎」「第三庁舎」「区民会館」などの建物を、同じ敷地内で「東庁舎」(10階建て)、「西庁舎」(5階建て)、「区民会館」(3階建て)に建て替え・改修する計画。3工期にわたって工事が行われ、27年10月の完了予定だ。
このうち1期工事では、区民会館の一部を解体し、東庁舎の一部を建設する計画で、21年7月に着工した。当初は今年7月に終わる予定だったが、24年3月まで遅れる見通しだ。
大成建設「施工計画が甘かった」
なぜ工事に遅れが出てしまうのか。
大成建設は、消防検査など必…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment