「サケが遡上(そじょう)する川」として知られる盛岡市の中津川で、サケが見られない。この数年激減し、昨年もほとんど確認されなかったが、この秋はついに遡上が「0」の可能性も指摘されている。
中津川は北上川の支流。サケは例年9月下旬~11月ごろ、宮城県石巻市の北上川河口から約200キロもの距離を遡上し、生まれ故郷の中津川に戻り産卵してきた。海から遠く離れた内陸の盛岡で見られるサケの遡上は人々を魅了し、橋から川を眺める人たちの姿がこの季節の風物詩だった。
だが、この数年は遡上が激減している。
商店街の本町振興会が毎年3月に稚魚を放流しているが、昨年は数匹の遡上が確認されたのみだった。市観光課によると、今年は1匹も確認されていない。テレビニュースではサケの遡上が伝えられたが、盛岡河川漁協によると、サクラマスの可能性が高いという。
中津川でサケの遡上数を調べている機関はないが、中津川の南を流れる簗(やな)川のデータが参考になる。
放流、中止になるかも…
簗川も北上川の支流で、盛岡…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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