日本テレビ系で昨年放送されたドラマ「セクシー田中さん」を巡り、社内特別調査チームを設置した日テレが、5月上旬にも調査内容を公表することを目指して、制作の経緯を調べていることがわかった。関係者が13日までに、朝日新聞の取材に明らかにした。
「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんは1月、昨年10~12月に放送されたドラマの制作を巡るトラブルについてX(旧ツイッター)に投稿した。「漫画に忠実に」などの条件を版元の小学館から日テレに伝えていたが、漫画を大きく改変したプロットや脚本が示され、加筆修正したほか、終盤の回の脚本は自身で執筆したと説明。ドラマの制作のあり方が、SNSで議論を呼んだ。その後、芦原さんは経緯を説明した投稿を削除。新たに「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と投稿し、後に死亡が確認された。自殺の可能性が高いとみられる。
日テレの社内特別調査チームは、同社のコンプライアンス推進室のメンバーや、外部の弁護士らで構成。小学館の協力も得る。関係者の一人は「調査はあくまで、よりよいコンテンツ作りのための教訓を得たり、提言につなげたりすることが主眼となる」と話す。
小学館は、芦原さんの要望を制作側に忠実に伝えてドラマが作られたとする一方、内部調査を進めると2月に表明している。(宮田裕介、滝沢文那)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル