広島市安芸区のJR山陽線の瀬野―八本松(はちほんまつ)駅間で6日、走行中の普通列車の車輪が空転し、約4時間にわたって立ち往生した。通称「セノハチ」と呼ばれる難所で、国内屈指の急勾配、急カーブで知られる。坂を上っていた車内に約150人の乗客が取り残された、空転の原因とその対策は――。
トラブルが起きたのは、6日午後3時35分ごろ。山あいにある瀬野駅から3・8キロほど進んだ所だった。広島県東広島市方面に向かう上り列車は、この場所で前進と停止を何度かくり返した後、完全に動かなくなった。
このトラブルで上下線計77本が運休。約2万5千人に影響が出た。車内に取り残された乗客約150人は約4時間後、迎えに来た下り列車に乗り換えて移送された。
この場所は、知る人ぞ知る「セノハチ」区間にあたる。「西の箱根」ともいわれる難所で、約10キロの間の高低差は200メートル。国内屈指の坂とカーブが連続する。2年前には、貨物列車のコンテナの積み荷が偏っていたためカーブで曲がりきれずに脱線。2017年12月には今回と同様、車輪が空転し、1時間40分の間、立ち往生した。
JRが「配備」したのは
JR西日本中国統括本部によ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル