床並浩一、黒田壮吉 中村純
台風15号によって相次いだ土砂崩れや浸水被害は、静岡県内の農業にも打撃を与えた。被害は広範囲にわたり、全容の把握はできていない。生産者からは落胆の声が漏れる。
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「(1974年の)七夕豪雨以上に被害は大きい。ゼロからやり直しだよ」
静岡市清水区庵原町の清水庵原球場近くでイチゴを栽培する農家の西ケ谷晴夫さん(68)は肩を落とす。
今回の記録的大雨で、近くの裏山を流れる沢で土砂が流れ落ち、大量の土砂や岩石が4棟の農業用ハウス内に流れ込んだ。苗場から9月に定植したばかりだったイチゴの苗ごと土砂に覆われたという。
地域住民有志やボランティア…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル