違法な高金利で融資したとして、長崎県警は28日午前、福岡市内の男4人を出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。県警は男らが暴力的な取り立てを控える「ソフトヤミ金」を営み、約9億円を貸し付けて約5億円の違法な利息を得ていたとみている。
捜査関係者によると、逮捕されたのは40代の会社役員の男=福岡市中央区=ら4人。2019年10月ごろ、融資をした福岡県内の男女3人から、最高で法定金利(年利20%)の約100倍にあたる年利約2千%の利息として、計約5万円を受け取った疑いがある。
男らは、「ソフト闇金メビウス」と銘打ったウェブサイトを運営し、このサイト経由で、融資の依頼を受けていた。
ソフトヤミ金は、暴力的な取り立てを行わず、返済に窮した客には猶予期間を与えるなどして、トラブルを起こさず違法に融資を続ける手口。06年の貸金業法改正で、借り手の年収の3分の1超を貸し付けることが禁止されてから、正規の業者から借り入れできない債務者を狙って暗躍するようになった。借り手が被害を意識しにくいため、表面化することが少ないとされる。(横山輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル