「チーム8はいつでも帰れる場所」 元アイドルの佐藤朱アナウンサー

【動画】AKB48のチーム8で7年間活動した佐藤朱さん。現在はtbc東北放送のアナウンサーとして地元・宮城県の情報や話題を伝えている=小松隆次郎撮影

 少し照れながら、頭の上で人さし指と親指で輪をつくった。数字の「8」をあらわすポーズ。

 「でもこれをやると、今は他局さんになっちゃうんですよね」

 tbc東北放送(仙台市)のアナウンサー佐藤朱(あかり)さん(26)はそう言って笑ったあと、人さし指を立て、自局のチャンネルを示す「1」にポーズを変えた。

被災地を訪れたAKB48に

 「8」が示していたのは、AKB48の「チーム8(エイト)」。各都道府県から代表1人ずつが集まり、47人で結成された異色のチーム。佐藤さんは2014年の結成時から7年間、宮城県代表として活動した元アイドルだ。

 仙台で生まれ育ち、東日本大震災では自宅の浸水で避難所生活を経験した。被災地を支援しようと訪れたAKB48のライブを見て、アイドルに憧れた。

 「笑顔がキラキラしていました。がれきに囲まれた生活が長かった中、すごく元気をもらえたんです」

 高校2年の終わり、「宮城県代表」として活動できることに魅力を感じ、チーム8のオーディションに応募。合格し、憧れは現実に変わった。

「家族のような存在」

 AKB48全体の「会いに行…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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