JR山口線の新山口―津和野間を結ぶ観光列車、SLやまぐち号で24日、今季の定期運行では初めて蒸気機関車D51―200号機が使われた。「貴婦人」の愛称を持つC57が部品の損傷で修繕に出されたため「デゴイチ」に出番が来た。11月の最終の定期運行まで客車を牽引(けんいん)する。
撮影スポットの一つ、山口市宮野上の大山路踏切(宮野―仁保間)付近にはこの日午前、出力を上げて坂を上るD51をカメラに収めようと、30人近い鉄道ファンらが訪れた。鉄道写真談議に花を咲かせていた人たちも、汽笛が聞こえると顔を引き締め、夢中でシャッターを切っていた。
午前6時半に一番乗りしたという佐賀県武雄市の団体職員直野(なおの)正さん(47)は「D51はもともと貨物用で、C57よりパワーがある。上り坂も楽勝でしたね」と話した。(高橋豪)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル