「ハロウィーンの時期は街が怖くて出歩けない」。福岡市の女性からこんな声が寄せられた。近年ではすっかり日本でも定着したハロウィーン。パーティーやイベントで盛り上がりを見せる一方、昨年には東京・渋谷で仮装した人々が集まり、騒ぎを起こして話題になった。福岡の現状はどうなっているのだろう。
【写真】昨年の「博多ハロウィン仮装パレード&コンテスト」の様子
福岡県内では今年も、各地でさまざまなイベントが予定されている。キャナルシティ博多(同市)などが27日午後2時から開く「博多ハロウィン仮装パレード&コンテスト」は、参加者が思い思いの仮装で博多リバレインモールからキャナルシティまで練り歩く。定員500人の事前申し込みを早々に締め切る年もあるほど人気だという。「派手な仮装はしにくい」という人向けに、同日午後3時半からは地味な仮装を楽しむ「地味ハロウィン」もある。
仮装のための更衣室は用意せず、主催者は自宅などで着替えて来るよう呼び掛けている。担当者は「今までに迷惑行為は特になかった」。県警本部地域課も「近年、県内で大きなトラブルなどは把握していない」と話す。
「仮装のためにトイレを占拠してしまう」
では、取材班に声を寄せた女性はなぜ「出歩けない」のだろうか。
女性は「街に集まる人たちが仮装のためにトイレを占拠してしまう」と心配する。女性の母親は車いすを利用しているため、2人で外出する際は多目的トイレを使う。そこを「更衣室」代わりにする人がいるという。
JR博多駅近くの商業施設の多目的トイレで待っていると、15分以上たって家族連れが出てきたことがあった。中には衣装の外装などが放置されていた。知人も似たようなケースを目撃したと聞く。
イベントでは主催者によるルールがあるが、友人同士などで集まる場合には縛りがない。「特に多目的トイレは、そこしか使えない人がいる。長時間の利用は避けてほしい」とマナー向上を訴える。
街に繰り出すだけではない楽しみ方も
ただ、近年は街に繰り出すだけではない楽しみ方も広がっているようだ。
毎年この時期に特設コーナーを設けている同市の天神ロフト。今年はカラフルな菓子や雑貨、約400種がずらりと並ぶ。コスプレ衣装では、魔女や映画のキャラクター風など50種以上をそろえる。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース