警視庁は18日、東京都新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれるエリアを対象に一斉補導を実施した結果、同日未明までの半日ほどで、18歳未満の男女計25人を補導したと明らかにした。周辺では深夜に集まった少女が性犯罪などに巻き込まれる被害が相次ぎ、同庁は若者の出入りが増える夏休みに向け、警戒している。
一斉補導は17日昼から始まり、翌18日午前0時ごろには私服警察官ら約100人が参加。広場の少年少女に声をかけたところ、18歳未満と次々に判明した。補導された少年少女は深夜の外出に加え、家出や喫煙、大量の薬物を所持して過剰摂取(オーバードーズ)が疑われる事例もあったという。
トー横は「新宿東宝ビル」そばのシネシティ広場などの一帯で、若者が多く集まるとされる。周辺では昨年から炊き出しをしたり、相談に乗ったりして少年少女の支援をうたうボランティア団体が活動していたが、リーダー格の男(32)が今月、トー横に出入りしていた少女を自宅に呼んでわいせつな行為をしたとして起訴された。
警視庁幹部は「理解者を装って子どもたちを狙う大人への危機感を持って欲しい」と話す。(大山稜)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment