指定暴力団工藤会トップの総裁野村悟(73)とナンバー2の会長田上不美夫(64)の両被告の第38回公判が27日、福岡地裁であった。2013年の看護師刺傷事件の審理が続き、福岡県警の警察官が通信傍受で、組員の隠語を聞き取っていたことを明らかにした。
起訴状によると、野村被告の指揮命令で田上被告や実行役の組員らは13年1月、福岡市博多区の歩道で看護師の頭や胸などを刃物で刺し、殺害しようとしたとされる。
この日、証言したのは同会系組幹部の携帯電話の通話内容を通信傍受した警察官。傍受は12年の元警部銃撃事件の捜査の一環だったが、検察側の質問に対して「証拠隠滅や報酬などに関する内容があった」と証言。弁護側の質問では「ドボン」「マシン」という隠語が聞き取れたことを認め、「バイクに関する内容もあった」と説明した。隠語の意味についての説明はなかった。
傍受を振り返り、警察官は「看…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル