那覇発羽田行きの日本航空(JAL)904便が4日、エンジントラブルのため那覇空港に緊急着陸した。乗員11人、乗客178人。機内では酸素マスクがおり、一時騒然となった。
同便に乗っていた福島県会津若松市の会社経営の男性(67)は、那覇空港に引き返した後、朝日新聞などの取材に機内の様子を証言した。
男性によると、離陸から20分ほどで「ドーン」という音ともに機体が大きく揺れたという。一部の座席では酸素マスクもおりた。機内では「落ち着いてください」とのアナウンスがあったが、機体は着陸直前まで揺れ続け、男性は「生きた心地がしなかった」。遺言も用意しようと思ったという。「何事もなく戻って来られて本当によかった」。男性はそう言って、胸をなで下ろした。
搭乗していた20代の男性は、朝日新聞のSNSによる取材に「イヤホンで音楽を聴いていたが、それでもすごい爆発音が聞こえた。窓際の席だったので、一瞬、黒煙と火柱が上がるのが見えた。ジェットコースターのような強い振動が10分以上続き、機内は騒然としたが、パニックは起きていなかった」と当時の状況を振り返った。(藤原慎一、今井邦彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル