寅(とら)年の2022年を前に、90種480匹の野生動物を飼育する「到津(いとうづ)の森公園」(北九州市)が盛り上がっている。同園のマスコットはアムールトラのミライ(雌、10歳)。22年は「ニャーニャー」の年としてネコ好きの間で話題となっており、「干支(えと)で唯一のネコ科のトラ人気につながれば」と期待している。
冷たい小雨に見舞われた12月24日、ミライは観察窓まで寄ってきて来園者を喜ばせていた。ネコ科では最大級の種類で体長は約2メートルあり、「大きい」と驚きの声があちこちであがった。ロシアのアムール川流域などに生息し、野生では約500頭まで減った絶滅危惧種。「シベリアトラ」の別名でも知られ、「寒さには強いです」と飼育係の福井智太さん(32)が説明してくれた。
同園のマスコットキャラクターにもなっているミライは文字どおり「看板娘」でサービス精神旺盛だ。観察窓のガラスに顔をこすりつけたり、ガラス前の小さな池で水を飲んだり、SNS映えするシャッターチャンスを何度も提供していた。
雄雌1頭ずつがいるライオンも担当している福井さんは、「(ニャーが三つ連なる)2月22日の『ネコの日』生まれで、大のネコ派です」。子どものころから自宅にネコとイヌがいたが、「こちらに合わせてくれるかわいさがあるイヌに比べ、ネコは甘えるのも気分次第。わがままでクールで、その自由奔放さとツンデレなところがいい」。
ただ、猛獣のトラやライオン…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル