「ゴゴゴゴ、ボボボボ、バリバリ!」
山形県鶴岡市西目の自宅2階の寝室で、ベッドで眠っていた加藤省一さん(76)は午前0時半ごろ、大きな音で目覚めた。その瞬間、天井から落ちてきた木材に体を囲まれ、中腰の姿勢のまま、ほぼ身動きができなくなった。
この時、自宅の裏山の土砂が崩れていた。
押し寄せる土砂の衝撃で2階の床も一部崩れ、ベッドは階下の駐車場の手前で止まっていた。
「予兆も何もなく、最初は竜巻かと思った」
屋外の状況が分からず、訳が分からないまま何度も「助けてー!」と叫んだ。大きなけがはなかったものの、心臓病を抱える身。雨が降る中、どんどん身体が冷えた。
自宅はいつ崩壊してもおかし…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル