「なぜヒグマは日本で北海道にしかいないのか」「様々な動物は、今いる場所にどのようにたどり着いたのか」――。動物に関するそんな疑問を研究する「動物地理学」の入門書を、北海道大大学院の増田隆一教授(62)が執筆した。
出版されたのは、「はじめての動物地理学 なぜ北海道にヒグマで、本州はツキノワグマなの?」(岩波書店、税込み1595円)。
第1章では、ヒグマやツキノワグマの分布などから、地域によって生息する動物の種類が違う理由をみる。2、3章では、地球の歴史をふまえ、動物の分布がどのように各地に広がったのかを探り、そこから動物の進化の経緯も考える。4章では、外来種の問題などから、動物地理学の観点で人間社会を捉え直していく。
増田教授によると、動物地理…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル