「ファイルを暗号化」「金を払え」 沼津市の医療機関にサイバー攻撃

南島信也

 静岡県沼津市内にある医療機関が、ランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受け、電子カルテのシステムに障害が起きていることを、ホームページ上で明らかにした。

 医療機関によると、10月27日午前7時半ごろ、職員が電子カルテのシステムを起動したが立ち上がらず、約1時間後に英語のメッセージが表示された。「ファイルを暗号化した。解いてほしければ金銭を支払う必要がある。その意思があれば連絡を」との内容で、支払い方法は記されていなかったという。医療機関は攻撃元との交渉に応じる考えはなく、厚生労働省や県警などに被害を報告した。

 電子カルテが使えなくなったため、外部のネットワークから切り離した新たな電子カルテを作成しているほか、残されていた紙のカルテで対応している。診察を受けるまでの待ち時間が多少長くなっている。電子カルテには少なくとも2千人分以上の患者のデータが保存されているが、8日現在で個人情報の流出は確認されていないという。(南島信也)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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