中日本高速道路は、年末年始(12月27日~来年1月5日)の渋滞予測を発表した。ピークは上下線とも1月2、3日の見込み。東海地方では名神高速道路の一部が最も混雑すると予測しており、「ファスナー合流大作戦」と名付けた新たな渋滞対策を実施する。
同社によると、東海地方で最も混雑するのは名神高速上り線。1月2~4日のいずれも午後3時ごろ、愛知県一宮市の一宮インターチェンジ(IC)を先頭に、岐阜県養老町の養老ジャンクション(JCT)にかけて最大20キロの渋滞が予想される。
一宮IC付近が渋滞する要因の一つに、手前の一宮JCTで東海北陸自動車道と合流することがある。名神の走行車線につながる加速車線のいたるところから車が入るため、流れが悪くなっているという。
このため同社は11月末までに、先頭の車だけが合流できるように車線を分離するゴム製ポール(高さ80センチ)を2メートルおきに設置。これにより1台ずつ車両が交互に合流する「ファスナー合流」を促す。同社によると、ファスナー合流に着目した渋滞対策は高速道路で初めてという。
一方、例年激しい渋滞が起きていた東名阪自動車道は、今年3月に新名神高速の三重県区間が開通したことで大幅に緩和する見通し。新名神では10キロ以上の渋滞は発生せず、東名阪道も3回のみにとどまるとしている。(佐藤英彬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル