「ファンと町、つないでくれた」 京アニ、犠牲者名に涙

 「らき☆すた」の監督を務めた武本康弘さん、「Free!」のキャラクターデザインを担当した西屋太志(ふとし)さん――。京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者として公表されたのは、人気アニメの作り手たちだった。悼む声が各地に広がった。

 「らき☆すた」の舞台のモデルとなった埼玉県久喜市の鷲宮(わしのみや)神社は、アニメの「聖地巡礼」のさきがけになった。

 鷲宮神社でファンとの交流イベントを企画してきた近くの「島田菓子舗」の島田吉則さん(53)は、「らき☆すた」で監督を務めた武本さんについて「ファンに尊敬され、愛されていた。かけがえのない、唯一無二の才能を失った」と悲しんだ。

 島田さんによると、ファン仲間の間では「らき☆すた」の続編を楽しみにする声も多かった。「四コマ漫画が原作のこの作品を、あれだけのアニメに膨らませる発想力はすごい。あのクオリティーはもう誰にも出せないかもしれない」

 島田さんは今後も京アニ作品の魅力を広めるため、交流イベントなどに力を入れたいという。「作り手がどれだけ熱意を持って頑張ってきたか、多くの人に知ってもらいたい。それが、私たちにできることです」

 「Free!」の舞台のモデルになった鳥取県岩美町。岩美町観光協会の福本照美・業務課長(57)は、同作のキャラクターデザインを担当した西屋さんについて「岩美町とアニメファンをつないでくれた方だった。心からの感謝とご冥福を祈りたい」と話す。

 武本さんが監督、西屋さんがキ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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