国民健康保険の出産育児一時金をだまし取ったとして、神奈川、千葉両県警は22日、ボリビア国籍の会社役員イシイ・コシオ・マリオ容疑者(51)=横浜市戸塚区=を詐欺と詐欺未遂の疑いで再逮捕し、発表した。同じ国籍の派遣社員パンドゥロ・ペレス・マジェルリ容疑者(36)=群馬県太田市=も同日、同容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、イシイ容疑者は、パンドゥロ容疑者がボリビアで三つ子を出産したとする出産証明書を偽造。千葉県内の自治体に2017年5月に提出し、翌月、出産育児一時金約121万円をだまし取った疑いがある。また、同年6月、同様の手口で、群馬県内の自治体で約121万円をだまし取ろうとした疑いがある。
イシイ容疑者は、近畿地方の自治体でも、別の女が三つ子を出産したと偽り、約126万円をだまし取ったとして、8月1日、両県警に詐欺の疑いで逮捕されていた。両県警は、イシイ容疑者が関東、中部、近畿を中心に同様の手口で40件弱、約2千数百万円をだまし取ったとみて調べている。
出産育児一時金
出産費用の負担を軽くするため、原則として子ども1人につき42万円が、国民健康保険や企業の健康保険組合などの被保険者に支払われる。厚生労働省によれば、国内での出産では、出産したことを示す証明書などの書類の提出を受けて被保険者に支払われる場合と、病院に直接支払われる場合がある。海外出産の場合は、被保険者が支払いを受ける仕組みしかない。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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