新型コロナウイルスを吹き飛ばせ――。高知県四万十市中心部の天神橋商店街が9日、疫病退散を祈って黄色い旗を掲げる「幸せの黄色いフラッグ作戦」を始めた。アーケード街の天井には願いが書かれた約170枚の黄色い旗が、初夏の風にはためいた。
新型コロナの影響で客足が減った商店街を活気づけようと、同商店街振興組合が企画した。映画「幸福の黄色いハンカチ」にあやかって、小さな旗に「願い」や「希望」のメッセージを住民や子どもが書き込んだ。55年間、寝装店を営む大田恵美子さん(84)は「初めて10日間も店を休みました。東京や福岡にいる孫やひ孫に早く会いたい」と旗を見上げた。
同組合の国吉康夫理事長(61)は「コロナを乗り越えようという明るく元気な気持ちを商店街から発信したいです」と話した。(笠原雅俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル