3カ月ほど前、なりたりえさんは公園で次女と遊んでいた。
「おーい、ママー! 夢かなってる?」
滑り台の上から突然、そう問いかけられた。
は? 私の夢?
思い出したのは、かつて所属していた劇団のこと。
大学を卒業してから入り、脚本家を目指していた。
アルバイトで生計を立てながらコントを制作。
7年ほど経ったころ、自分の力の限界を感じて諦めた。
次に思い出したのが、漫画家になる夢。
脚本家を諦めた後、出版社に漫画を持ち込んだり、賞に投稿したりした。
思うような結果を出せず、いったん諦めた。
「どちらもうまくいかず、今は主婦として暮らしているな」
そう思いながら、ちゃんとかなえた夢が一つあることに気づいた。
滑り台の上から手を振る娘がかなえてくれた夢。
幼いころから抱いてきた、「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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