4630万円の誤入金問題を起こした山口県阿武町に、批判の電話が殺到している。「9割回収」を発表した24日以降も役場への電話は鳴りやまない。さらに、ネット上で「ミスをした職員ではないか」として無関係の職員の顔写真が出回るなど、深刻な事態も生じている。
町によると、問題を公表した4月中旬以降、役場には1日数百本の電話がかかってくるという。そのほとんどは誤入金に対する苦情で、「責任をどう取るのか」「職員は襟をただすべきだ」「山口県民として恥ずかしい」などと町側を非難する内容だという。
町は人員を割くことを余儀なくされており、連日、各課から幹部も含めた職員10人を集めて班を編成。専従で苦情電話に対応しているという。
5月24日、誤入金額の約9割にあたる約4300万円を回収したとして町は会見を開いた。終わり際、花田憲彦町長は「お願いが一つある」と切り出し、町役場への電話について「1~2時間の長電話、同じ人による繰り返しの電話もあり、罵詈(ばり)雑言を浴びせられることも多くある。職員は疲弊を極めている」と訴え、「配慮と節度ある対応」を広く呼び掛けた。
だが、大きく報じられた回収…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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