「モー娘。」武道館チケットを高額転売容疑 IT社員、偽名で入手か

大山稜

 アイドルグループ「モーニング娘。」などのコンサートチケットを高額転売したとして、警視庁は、埼玉県八潮市のIT会社員の男(44)をチケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕し、21日発表した。同庁は、男がファンクラブに複数の偽名を使って入会し、会員特典の先行チケットを自分用以外にも購入して転売していたとみている。

 生活安全特別捜査隊によると、男は今年5~6月、定価計2万4千円で購入した「モー娘。」と「Juice=Juice」の日本武道館コンサートチケット計3枚を転売サイトに出品し、東京都大阪府に住む男性計3人に計7万1800円で転売した疑いがある。

 チケット不正転売禁止法は、販売価格より高い価格で譲渡する行為を、事業として繰り返し継続して行ってはならないと定めている。

 男は転売については事実関係を認める一方、「自分がやったことは趣味の範囲で、業としてはやっていないので違反ではない」と話しているという。

 警視庁に「先行抽選が出たばかりのチケットが転売サイトに高額出品されている」という情報提供があり、発覚。同隊が調べたところ、男は本名と偽名を使い分けて複数の会員になりすまして複数枚のチケットを購入し、良い席のチケットは自分用とし、残りを転売用に回して数年間で300万円以上を売り上げていたことがわかったという。(大山稜)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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