山梨県に帰省した20代の会社員女性が、新型コロナウイルスに感染していることが判明したにもかかわらず、高速バスで東京都に戻っていたことが明らかになった。女性はインターネット上でひどい中傷を受け、県が人権保護の対策に乗り出す事態になっている。識者は「自粛生活が続くストレスで、投稿者から冷静さが失われている」とみる。
「コロナ女」「テロリスト」「日本から追放」
ネット上には中傷の書き込みがあふれている。女性とされる名前や写真、「実家を特定した」といった根拠不明の情報をまとめたサイトや動画がいくつもある。
山梨県は重大な人権侵害として、保護対策に着手。県警も立件を視野に、情報収集をしている。
県によると、女性は4月29日に実家に帰省。同僚の感染が判明したことから5月1日にPCR検査を受けた。同日夜に東京に戻り、翌2日に陽性と判明したとされていた。
だが県への情報提供で、実際には女性は2日午前、陽性判定を知りつつ新宿行きの高速バスに乗ったことが判明。県がこれを公表し報道されると、非難の嵐が起き、周辺にも波及した。
女性の勤務先として、都内の飲…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル