山口啓太
詐欺電話を受けて預金を引き出そうとした高齢者を引き留めて被害を防いだとして、警視庁浅草署は、東京東信用金庫浅草支店の職員、田淵絵里さん(33)と副支店長の伊藤洋史さん(54)に感謝状を贈った。
田淵さんは4月5日、来店した80代女性から「リフォーム資金80万円を引き出したい」と依頼を受けた。事情をきくと、女性は「本当は病院の先生から連絡があった」と言う。さらに、「息子」や「病院の職員」から電話で「のどの病気で病院に行きたいが財布を落とした」などと言われた、と明かした。
詐欺を疑った田淵さんは女性をその場につなぎとめようと努めた。事情を察した副支店長の伊藤さんが署に通報。女性は駆けつけた警察官と自宅へ戻り、本物の息子に連絡を取って詐欺だと気づくことができた。
感謝状の贈呈式で、田淵さんは「支店全体で普段から特殊詐欺にアンテナを張っていたので、異変に気づけた。女性の資産を守れて良かった」と話した。(山口啓太)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment