「リブよ死ぬな」ウミガメ救った隠岐の少年 熱情が生んだ人々の輪

 右前脚を失ったアカウミガメの「リブ」を助けたい。島根県・隠岐(おき)の中学生の思いに、多くの大人たちが応えた。そして――。

 昨年8月、日本海に浮かぶ隠岐諸島の一つ、島後(どうご)の海岸で兄と海水浴をしていた隠岐の島町立中2年の高梨蒼大(そうた)さん(13)は岩場に横たわる生き物と出くわした。

右前脚を失ったリブ=隠岐の国ダイビング提供
海岸で見つかり、小型船に保護された時のリブ。右前脚は変形していた=2020年8月、島根県隠岐の島町、小野廣記さん提供

 ウミガメだった。

 見たのは初めて。海に投棄されたとみられる漁網が絡まり、身動きできない。口を開けて苦しそうだった。

 「このままでは死ぬかも。ほっておいてはいけん」。

息も絶え絶えだったウミガメ。なんとか助けたい、という少年の思いは、多くの人を突き動かします。

 ただ、子どもの力で動かすに…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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