高橋淳
千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害され、遺体で見つかってからこの春で5年。父親のレェ・アイン・ハオさん(39)が11日、取材に応じ、「最高裁で被告に厳しい判決がでないと公平ではない。リンちゃんが安心して眠れない」といまも癒えない悲しみを語った。
この日朝、焼香に訪れた本郷谷健次市長とともに自宅の祭壇に手を合わせた。ハオさんによると、日本とベトナムの架け橋になることが生前のリンさんの夢だったという。
リンさんは登校中に行方不明になり、2日後の2017年3月26日に遺体が発見された。3週間後、小学校の保護者会長だった渋谷恭正被告(50)が逮捕され、殺人や強制わいせつ致死の罪で起訴された。
東京高裁は昨年3月、無期懲役とした一審・千葉地裁の判決を支持。無罪を主張する被告側は上告し、最高裁で審理が続く。(高橋淳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル