特殊詐欺事件でだまし取った現金を受け取ったとして、大阪府警は9日、住居・職業不詳の鷹巣浩之容疑者(33)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕状を取り、公開手配したと発表した。容疑者は、全国各地で相次いだ強盗事件をめぐり、「ルフィ」と名乗った人物らが拠点としたフィリピンに滞在しているとみられ、府警は関係性を調べている。
特殊詐欺捜査課と京都府警の合同捜査本部によると、鷹巣容疑者は他の共犯者と共謀して昨年1月、東京都の70代女性と横浜市の80代女性からだまし取った現金のうち、18万円を自分名義の金融機関の口座に振り込ませ、受け取った疑いがある。府警は、容疑者が2021年にフィリピンに出国していたことを確認。現地では被害者方に電話をかける「かけ子」をし、現在も滞在しているとみている。
府内をはじめ各地で22年1~10月、警察官などを装い、高齢者からだまし取ったキャッシュカードで現金を引き出す事件が相次ぎ、被害総額は5億円以上という。すでに犯行グループのメンバー20人以上を逮捕。鷹巣容疑者もその一員とみている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル