全国で相次ぐ強盗事件との関連が指摘される山口県岩国市の強盗未遂事件をめぐり、20代の被告の弁護人が1月31日に取材に応じ、被告が「ルフィ」を名乗る男と東京都内で会い、指示を受けたと話していることを明らかにした。事件の最中も音声通話で「ルフィ」とやり取りを続けていたという。
被告は、東京都港区の無職上野晴生被告(23)。山口地裁(山田雅秋裁判官)で31日に初公判があり、住居侵入と強盗未遂罪の起訴内容を「間違いありません」と認めた。
起訴状によると、上野被告ら5人は共謀し、昨年11月7日に岩国市内の60代男性宅に侵入して、男性の家族の両手首を結束バンドで縛るなどの暴行を加えて金品を奪おうとしたが、抵抗されて未遂に終わったとされる。
上野被告はまた、この事件の前日に岡山県総社市であった特殊詐欺事件の窃盗罪にも問われ、こちらも起訴内容を認めた。警察官をかたって高齢者からキャッシュカードをだまし取り、現金120万円を引き出したとされる。
検察側は両事件の冒頭陳述で、アイドルグループの一員として活動していた上野被告が引っ越し費用を工面するため、SNSで「即金5万円」の求人に応募。担当者から「岡山で運びの仕事がある」「報酬30万円」と伝えられて金ほしさから引き受けた、と指摘。指示役からの連絡に従って運転手、見張り役、連絡役として特殊詐欺や強盗未遂の事件に関わったと主張した。
公判後、弁護人は報道陣の取材に応じ、上野被告が両事件で「ルフィ」を名乗る男からの指示を受けていたと明かした。
上野被告の話を受けた弁護人の説明によると、上野被告は事件の少し前に「桃太郎」を名乗る人物を介して、指示役の男とのやり取りが始まった。
東京都内・西武新宿線久米川…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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