東京都狛江市の住宅で1月に女性が死亡した事件を指示したとして、強盗殺人容疑などで再逮捕された特殊詐欺グループ幹部の今村磨人(きよと)容疑者(39)が、事件2日前に知人男性に対し、事件で使うレンタカーの手配を依頼していたことが捜査関係者への取材でわかった。男性は断り、別の男が手配した2台の車が使われた。
捜査関係者によると、この知人男性は、今村容疑者らグループ幹部と同時期にフィリピンの収容所に入っていた。事件2日前の1月17日、今村容疑者から「4人を車に乗せるためレンタカーを2台借りて欲しい」という趣旨の連絡があった。報酬の提示もあったが、男性は断ったという。
今村容疑者は、狛江市の事件の7日前に千葉県のリサイクルショップで起きた強盗致傷事件の指示役として起訴された。千葉の事件の翌日に狛江事件を実行しようとしたが、実行役の男がこの日に千葉の事件で逮捕され、延期していたという。警視庁は、今村容疑者ら特殊詐欺グループがメンバーを入れ替えながら強盗を繰り返したとみている。
狛江事件では今村容疑者と、渡辺優樹(39)、藤田聖也(としや)(39)、小島智信(45)の3容疑者が、実行役と共謀して1月19日、狛江市の住宅で住人女性(当時90)をバールで殴るなどして殺害し、高級腕時計などを奪った疑いがある。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル