がれきと化した建物に、モザイクのかけられた遺体とおぼしきものが点在する市街地……。衝撃的な映像が連日メディアを通じてウクライナから届きます。子どもたちへ、戦争の現実をどう伝えたらいいのでしょう。ある授業のやり取りと本屋さんから、ヒントを探りました。
3月上旬、堺市立安井小学校の6年1組の社会の授業。講師の勝村謙司先生(68)は広島への原爆投下で母を亡くした女児の作文を読み上げた。
教室は静まり返り、涙を浮かべて聴き入る女子児童もいた。
やがてカイト君=仮名=が口を開く。
「原爆を落とすように言ったアメリカの大統領と、プーチン(ロシア大統領)は一緒や! 核で脅そうとしたんや」
カイト君は、けんかで手を出すこともあったが、年明けから落ち着いてきていた。議論を続けてほしいと考えた勝村先生は、原爆投下が日本の敗戦につながったこと、ロシアも核保有国であることを説明した。
これを受けて発言したのがトモカさん=同=だ。
カイト君の発言に、トモカさんが考えたことは。子どもたちの議論は続き、思わぬ発言が飛び出します。
反論するカイト君、そして……
「脅しはだめ。さっきの作文…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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