ワケなんてないのに「訳あり」と言われ、市場に出回らない野菜を使った、だしパックが登場した。捨てられたり安価で産直所に並んだり。そうした野菜を無駄にはしないという、ある女性の思いがつまっている。
「ぎゅっと!やさいの旨(うま)みだし」(12包、税込み1600円)は、絹乃屋(大阪市中央区)の万能だし。保存料は使っていない。絹乃屋のオンラインショップで販売するほか、百貨店にも並ぶ。
兵庫県の明石産や淡路島産のタマネギのほか、ショウガ、ニンジン、ニンニク、キャベツの5種類の野菜を原料にする。
いずれも大きさや形、色などが規格から外れて出荷できない野菜で、大阪、兵庫の7軒の農家から仕入れている。
規格外野菜は、農家で消費されたり加工用として流通したり、低価格で産直所に並んだりするが、そのまま廃棄されるのも多いのが現状だ。
開発を手がけた、絹乃屋の代表を務める木原真由さん(42)は「大切に育てられたことに変わりはなく、味も変わらない。少しでも捨てられる野菜を減らせたら」と話す。
原点は祖母の味
絹乃屋は2021年、初めて…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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