川嶋かえ
カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人買収)の罪に問われた衆院議員・秋元司被告(49)の公判が19日、東京地裁で結審した。秋元議員は最終陳述で「一企業の利益のためだけに行動したことはただの一度もない」と改めて無罪を訴えた。判決は9月7日。検察側は懲役5年、追徴金約760万円を求刑している。
現金授受の場所「行っていない」
弁護側は弁論で、贈賄側から300万円を受け取ったとされる2017年9月28日の衆院解散当日について、スケジュール表やスマートフォンの健康管理アプリなどの記録から、現金授受の場所とされる議員会館に「行っていない」と指摘。賄賂とされる金は贈賄側が着服したとした。
また、贈賄側が負担した旅費などについては「秘書から報告を受けていない」と賄賂性を否定した。贈収賄事件は「検察官のストーリーで秋元議員を犯罪者に仕立てた」と主張した。
贈賄側にうその証言をさせようとしたとする証人買収事件は「無実の罪を着せられる焦りが秋元議員にあった」としつつ、支援者らにうその証言を求めたことはなく「真実の証言を依頼しており罪は成立しない」とした。
収賄罪の共犯に問われた元政策秘書の豊嶋晃弘被告(42)も無罪を主張し、捜査段階で容疑を認めた供述調書は「(入院中に)人権を無視して取られた。何の信用性もない」と述べた。(川嶋かえ)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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