島脇健史
最大震度6弱の揺れが都市部を襲った大阪北部地震から18日で5年を迎えた。ブロック塀が倒壊して女児が亡くなった大阪府高槻市の市立寿栄小学校では、関係者が献花と黙禱(もくとう)をした。地震の教訓を風化させず、学校の安全や防災に取り組む誓いを新たにしていた。
地震は2018年6月18日午前7時58分ごろに発生し、高槻市など大阪府北部で震度6弱を観測し、6人が死亡した。負傷者は大阪、兵庫、京都など7府県で約460人、住宅被害は5府県で6万棟余りに上った。
寿栄小学校では登校中だった三宅璃奈(りな)(当時小学4年生)さんがブロック塀の下敷きになり、亡くなった。同校のプール脇にあった高さ3・5メートル(基礎部分を含む)の塀で、法令が定める必要な補強が施されていなかった。高槻市では昨年度末までに、同校を含む全ての小中学校でブロック塀が撤去された。
この日は浜田剛史市長らが、同校の正門前に置かれた献花台に花を手向けた。報道陣に「事故のことを一日も忘れたことはなく、本当に申し訳ないという気持ちに変わりはない。5年という一つの大きな節目を迎えたが、地道に、堅実に、着実に防災の取り組みを進めていく」と語った。(島脇健史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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