見知らぬ誰かが使っていた服を買って着る。そんな「古着」には、ためらいを覚える人が少なくない。それでも古着市場がいま、活況のようだ。
消費者庁の2021年調査(回答者2千人)では古着について「強い抵抗感がある」「やや抵抗感がある」と答えたのは計51・9%。一方、調査会社の矢野経済研究所によると、中古の衣料や服飾品を扱う「ファッションリユース市場」の規模は上昇傾向にある。19年は7200億円で、3年前から約1・6倍に増えた。メルカリなど、ネット上で手軽に売り買いできるフリマアプリの普及で中古品取引の認知度が上がり、「今後も(市場は)伸びていく余地がある」(調査を発表した20年時点)と見込む。
ゲオホールディングス(名古屋市)が展開するリユースショップ「セカンドストリート」では古着の買い取りと販売の量が21年度からの1年間で1・2倍に増えた。利用者は30~40代が最も多く、古着を中心に扱う都市型の店舗は20~30代の女性が多い。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル