「下を向いてもいられん」能登島で寒ブリ漁再開、大物が次々と水揚げ

 能登半島地震で被災した石川県七尾市の能登島にある鰀目(えのめ)漁港で、定置網漁が再開した。いまは寒ブリの最盛期で、10キロを超す大物が次々と水揚げされている。道路の損傷や断水など課題は多く残っているが、地元の漁師は「ずっと下を向いてもいられん」と前に進み始めている。

 18日午前4時過ぎ、能登島沖の真っ暗な海から、3隻の漁船が次々と帰ってきた。小雨が降る中、漁師たちが水揚げされた魚を慣れた手つきで仕分けていく。目にとまるのは一抱えもある寒ブリだ。この日も白い腹が肥えたブリが、1隻当たり数十本ずつ水揚げされ、金沢の市場などへ出荷されていった。

 県によると、地震や津波で、県内69漁港のうち58港が地面の隆起などの被害を受けた。船や定置網への被害も甚大で、再開のめどがついていない港が大半だ。鰀目漁港も製氷機が使えなくなった影響などで漁を見合わせていた。しかし、金沢の市場からトラックで氷を運ぶ手はずが整い、10日に漁を再開した。

 七尾市内の大部分では断水が…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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