福岡県は新年度から、不登校の生徒が特別なカリキュラムで学べる「不登校特例校」(学びの多様化学校)を全国で初めて、県立高校に設置することを決めた。新年度予算案に約1225万円を計上、子どもたちに多様な学びの場を提供することをめざす。
不登校特例校は、文部科学省の指定を受け、通常より授業の時間数を減らしたり、体験学習を増やしたりするなど、不登校の生徒に合わせて柔軟なカリキュラムが組める。
国が全国に300校設けることを目標としており、現在は全国に24校ある。昨年8月に、学びの多様化学校へと名称を変えている。
九州では鹿児島県日置市に高校生向けの私立校があるなど、公立小中や私立校にはあるが、公立高校はまだ無い。大阪府も府立高校を設置する方針を示している。
福岡市は、25年度中にも、中学生のための不登校特例校を開校する方針を明らかにしている。
服部誠太郎知事は今年度予算から「1000億円の人づくり」という柱を掲げ、人への投資を重視している。新年度予算案では、この柱のもと、新たに「将来を守るサステナブル社会への改新」を据えた。不登校特例校の設置は、目玉政策の一つとなりそうだ。
県は総額2兆1321億円にのぼる新年度一般会計当初予算案を、22日開会の定例県議会に提案する。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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