国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止された企画展「表現の不自由展・その後」出展作品の展覧会が6日、名古屋市中区の市施設「市民ギャラリー栄」で始まった。会場が入るビル前では、反発する団体が展覧会中止を求めて街宣活動し、展覧会を支持する人らがプラカードを掲げて抗議した。
展覧会は、新型コロナウイルス対策で来場者を1時間に50人以内として入場券を配った。主催者によると各回40人程度が訪れた。慰安婦を表現した少女像や昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品など、19年の不自由展の際に抗議が殺到した作品が展示されている。
愛知県幸田町の男性会社員(64)は「テレビなどで見るのと違い、作品はいずれも真に迫ったものだった。2年前の不自由展は再開された後も人数制限などがあり、見るチャンスがなく、もう一度開かれないかと思っていた。見ることができてよかった。反対する人たちの展示も同じ会場であるという。それも見てみたい」と話した。来場者のなかには、映像作品を見て大声をあげてスタッフに制止される人もいた。
展覧会は、19年の不自由展…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル